2016年7月4日月曜日

フラッグシップモデル『ビューロ』

ダンロップの新プレミアムタイヤである「ビューロVE303」が発売されて3年になる。
このタイヤは低燃費タイヤ販売本数ナンバー1(全国カー用品販売店上位2社、日本能率協会総合研究所調べ)のダンロップが、持てる技術を全て投入し開発した高級車向け低燃費タイヤである。では他の一般的な低燃費タイヤと比べてどの程度違いがあるのか?実際にハンドルを握り試乗してみた。

まず運転をスタートしてすぐに感じるのが、タイヤの転がり具合だ。このタイヤは低燃費タイヤということもあり、停止状態からの発進にもスムーズさが感じられる。その低速の速度域である20㎞/h程度の速さでは、ほとんどタイヤの音がしないと感じられるくらいの静かさに車が包まれる。一般的に低速では、普段気になる低速ノイズや風切り音等の車外騒音が少ない為、その分タイヤの音が気になる。しかし、そうした状況でも『ビューロ』はまるで穏やかな沖合いをクルーズする客船のように、とても静かに車を進める。
では少しアクセルを踏んでみよう。
先程の低速時と比べるとややタイヤの音は聞こえるようになるが、音の大きさのレベルは十分抑えられている。音質も上手くチューニングされており、耳障りにならない音に仕上げられているのが実感できる。

耳で感じる静かさと同時に、もう一つの特徴となっている「しっかり感」も今回の試乗で体感することが出来た。特に車重が重い車は、装着するタイヤによってふらつきや不安定感を生む原因となる場合がある。しかしこの『ビューロ』はしっかりとした構造でタイヤが造り込まれているため不安定感の原因となる車の余分な動きが押さえ込まれている。だからどんな走行場面でも安心感を持って運転する事が出来るのだ。これなら長距離の運転や、よりタイヤに負荷が掛かる高速道路走行時の安定感も期待できると感じた。

唯、一般的にはそのしっかり感が乗り心地のゴツゴツ感になる場合があり、そうなると不快度が高まってしまう。しかし『ビューロ』はこの点に関しても実に上手くチューニングされている。実際『ビューロ』には高価な素材が採用されており、例えば工事後の路面のような凹凸した道を上手く「いなし」ながら乗り越えていく。このしっかり感はまさかの時の安心感にも繋がる。
なぜなら急ブレーキが必要な場面に遭遇した時もしっかりと車を支え、減速力を余すこと無く路面に伝える事が出来るからだ。仮にそれが滑りやすい雨の日であっても、ウェットブレーキ性能が前モデルより向上している『ビューロ』は確かな制動能力を発揮するだろう。
こうして実際に体感すると、なるほど確かにプレミアムタイヤと位置づけられているだけの違いはある。この性能を知ると他のタイヤへの選択肢が無くなるという話も誇張ではないだろう。


 


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